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セミドライ加工装置の違いと利点 -ミストの給油・搬送-

ミストの給油方式にはバンドソーや鋸刃等で昔から行われた外部給油方式と、ドリル等は外から切削部に給油できないので工具に穴を開けたオイルホール付きドリルにミストを送り込む内部給油方式が有ります。
また内部給油方式ではマシニングセンターのスピンドルスルーやNC旋盤ではタレットからミストを吐出する方法が1990年頃から現れています。
このミストの搬送をする場合に注意する必要があるのはミストの液状化です。ミスト配管が長い場合はミストが管内壁に付着・液状化を起こしミストの性状が変わります。特に配管に曲がりが有る場合や逆止弁(オリフィス)があると、曲率やオリフィスの部分で液状化が強く起こるので避ける必要があります。配管径の変化や前述の曲率変化や弁があるとミスト気体が乱流を起こし結果として配管内にて液状化が生じてしまいます。
このミスト搬送時の液状化を防ぐためには圧縮空気とミスト液との混合(ミキシング)はなるべく加工部の直前で行い、その後は同じ径の管(できれば直管)で工具に繋ぐことでミストの液状化を防ぐことが必要です。