●アルカリイオン水のメリット

①残留せず安全に、手軽に洗浄できる
人、環境に優しくしっかり洗浄。すすぎ、2度拭き不要で手間いらず。
アルカリイオン水は油脂類を溶かす性質があるのでキッチンのガスレンジや、電子レンジ等に付着した油や脂質の汚れを綺麗に拭き取ることが可能です。
しかも、界面活性剤が使用されておらず、拭き残ったアルカリイオン水は、空気中の炭酸ガスで中和され水になり蒸発し残留しないため二度拭きが不要となります。特になんでも口にする赤ちゃんやペットの居る家庭では安全性が高いアルカリイオン水は手放せない洗浄グッズと言えます。

②切削液の冷却性能の向上
工場の金属加工においては、アルカリイオン水は水溶性切削油に加えることで冷却性能が良くなり加工効率を上げられます。

●環境対策に効果的
除菌効果により、切削液の腐敗を抑制できます。そのため、切削液の交換頻度を減らせます。また、水切れも良くなるため、切屑による油剤の持出し量も削減することができ、油剤使用量を削減し環境対策に貢献します。また、消臭もでき職場環境の改善にも貢献します。

●鋼部品への防錆効果
鋼部品を加工する場合はアルカリイオン水により鋼の表面に非常に薄い安定な酸化被膜ができます。そのため、環境によりますが、防錆・洗浄処理が不要になり、工程の短縮が期待できます。

●アルカリイオン水のデメリット

①使用時に注意する材質がある
材質によってはpH値と接触時間によりますが、影響をおよぼす可能性があります。
・アルミニウムや真鍮などの非鉄金属：変色する可能性がある
・ガラス：溶ける可能性がある
・革製品：シミが発生する可能性がある
・ワックス、コーティングなど：除去される可能性がある
ただし、上記の影響は、pH値の調整などにより回避することも可能です。

②保管方法によっては性能が落ちる
アルカリイオン水は放置されると大気中の炭酸ガスが水中に溶けpHが徐々に低下し、性能が落ちます。ただし、大気と触れないように密閉容器に保管することにより、pH値の低下を防げます。使用環境下が大気にさらされている場合には、pHを管理し、アルカリイオン水を定期的に補充する必要があります。