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切削油の臭いと対策

水溶性切削油剤に含まれる鉱油や油脂、界面活性剤等の他にも、機械から作動油や潤滑面からの油剤混入もあり、これらが微生物の餌となり増殖しますが、増殖過程で硫黄系化合物や各種の臭気ガスを発生します。

したがってこの臭い対策としては

微生物を増殖させない
水溶性切削油剤がpH9以上を維持するようにする。また切削液の濃度が適正濃度を下がり過ぎないように維持する。(3~5%)バクテリアが発生すると水溶性切削油剤のpHは中性に振れタンクに穴が開く場合が有ります。

他油の混入を防ぐ
水溶性切削油剤以外の油脂である機械の潤滑油や摺動面の油脂は、切削油剤の腐敗や油分離、濃度低下の原因になります。屈折率による濃度管理もしにくくなります。

切りくずの影響を除く
切りくずが油分を付着してスラッジとなってタンク底等に蓄積すると、それらを餌として微生物が繁殖を始めます。また切りくずは切削油の油剤成分等を持ち出すことになり成分濃度が低下して防腐性能等も落ちるので、切りくずの定期的な回収・清掃および持ち出し切削油の補給をおこないます。