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アルカリイオン水(電解水)の除菌効果について

アルカリイオン水には細菌類の除菌効果およびウイルスの不活性効果があります。

●一般細菌類への除菌効果について
菌類には生育できるアルカリ生育限界値があります。

  • カビ  ;アルカリ生育限界値5
  • 一般細菌;アルカリ生育限界値0~9.0
  • 大腸菌 ;アルカリ生育限界値0

通常のアルカリイオン水は細菌のとても住めた環境ではありません。これは細菌の外皮は脂質を含む膜なのでアルカリイオン水によって加水分解を起こし、除菌されるためです。

そして、腐敗の要因である菌の発生を抑制することにつながり、工業界では切削液の腐敗抑制による延命、臭い抑制、農業界では、野菜の除菌などにも使用されています。

 

●ウイルスの不活性化効果について

アルカリイオン水はエンベロープ型、ノンエンベロープ型の両方のウイルスに効果があります。

アルカリイオン水 アルコール
エンベロープ型 コロナウイルス※
インフルエンザウイルス
ノンエンベロープ型 ノロウイルス

※クール・テックのアルカリイオン水は、コロナウイルスへの有効性も確認できています。

 

エンベロープ型とノンエンベロープ型の違いは以下の通りです。
・エンベロープ型   : 脂質を含む膜(エンベロープ)に包まれている。
・ノンエンベロープ型 : エンベロープがなく、タンパク質の殻に包まれている。

アルコールは、脂質を含むエンベロープ膜を溶かせるため、コロナウイルスに有効ですが、ノンエンベロープ型のタンパク質の殻を溶かすことができないため、効果があまり認められないと言われます。

一方、アルカリイオン水は脂質やタンパク質を加水分解する能力を持つので、ノンエンベロープ型のウイルスのタンパク質の殻を溶かせるので不活性効果が有効になると言われています。

アルカリイオン水は扱う場合に手荒れもアルコールほどでなく、臭いや錆の心配もせずに済むので、一般にスプレー等で使用する除菌方法として非常に優れていると考えられます。