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pH値の由来とその定義を知りたい

pHはドイツ語読みで『ペーハー』と一般には言われていますが、現在では正式には英語読みの『ピーエイチ』です。
1909年にデンマークの生化学者セーレンセーレンセンが提案した酸・アルカリ性の程度を示す概念です。それは『水素イオンのモル濃度を【mol/L】で割った値の逆数の常用対数』というものです。
この定義は現在では厳密には『水素イオンの活量の逆数の常用対数』となっておりJISでもそう定義されています。これはイオン濃度で計算すると、非常に高いpH値を扱う場合等では、溶液の反応に寄与するイオン数の歩留まりが100%ではなくなるため、測定や計算の誤差が生じてしまうためです。
ただこの活量を用いた定義に基づくと確かに厳密ではありますが、日常のpHの測定や計算が複雑でとても不便になります。また我々が通常扱うpH0~14の測定範囲はモル濃度による計算値でも測定誤差はほとんど生じません
そのため通常使われるpH値計測は昔の定義つまり【水素イオンのモル濃度】を使用して計測、計算します。