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切削油のメリット/デメリット

【切削油剤のメリット】

①工具と工作物間で切削油剤の潤滑機能により発生する摩擦熱をミニマムにできます。

②工具と工作物間の摩擦熱、加工熱を冷却して加工部から外に熱を拡散させます。

③工具の刃先に生じる構成刃先の生成を防ぐことで加工品質を保ちます。

④洗浄機能により加工で生じた切屑や研削屑を加工部位から除去し切屑の刃先への絡み付き等による表面傷や、研磨屑等の砥石目詰りによる研磨焼け、傷の発生を防止します。

【切削油剤のデメリット】

①不水溶性切削油剤の職場は火災、油煙の発生、通路が滑りやすくなる等の問題があります。

②水溶性切削油剤の場合は、特に梅雨から夏場にかけて気温が上がってくると嫌気菌バクテリアによる切削液の腐敗が起こりやすくなり、職場に異臭が発生し油剤入替が必要になります。

③不水溶性切削油剤は加工時の熱分解・他油種の混入・切屑や水分の混入等で特性が劣化するので、油剤入替のため廃油処理が必要になります。

循環型社会を推進するために、このデメリット②、③に関して廃油の3R(Reduce、Reuse、Recycle)にどう取り込むかが今後の課題です。